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zoom RSS ARP2500 Multimode VCF 1047

<<   作成日時 : 2008/02/11 01:45   >>

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ARP2500のマルチモードVCFについて紹介します。回路図はこちら。

http://www.guitarfool.com/ARP2500/1047.html

性能が高いとは言い難い当時の素子をつかって性能を出すために苦労していることがうかがえます。技法をつくしているところま丸で測定器の回路のようにもみえます。

基本的には状態変数型です。1970年の図面のようで、状態変数型のシンセ用VCFとしては最も古いものだと思います。(間違っていたら指摘してください)回路も機能も凝っています。

OTAを使って状態変数型フィルタの電圧制御をしています。A1は加算器、A2とA3が積分器です。4005はモジュール化した指数変換付きOTAです。内部回路はここにあります。4005-1Pと3Pの違いは、指数変換回路の有無です。

http://www.guitarfool.com/ARP2500/encapsulation.html

A1、A2、A3のLM301にはFETのバッファをつけて、入力インピーダンスを高くしています。また2番ピンと1番ピンの間につけたコンデンサはフィードフォワード位相補償です。これにより高速化しています。

C15、C12、R60などはフィルタ全体の位相補償をしているようです。R69の半固定抵抗で、位相補償の微調整までしています。

A4はカットオフ周波数制御系の加算器です。これは特別な回路ではないですが、COARSE(粗い調整)とFINE(微調整)の2つのつまみがあるのは珍しいです。正弦波発信器として、周波数を微調整したかったのでしょうか。

A5はオーディオ信号用の加算器です。その直後にあるRESONANCEというスイッチS2で、信号の入力先が変わります。これを切り替えるとレゾナンスのかかり方が変わります。

 ・通過域の利得が一定のまま、ピークだけが持ち上がる
 ・ピークの利得一定で、通過域の利得が下がる

なんとレゾナンス(Q)も電圧制御になっています。4005-2NというOTAでフィードバックの量を制御しています。A6はOTAへの制御電圧用加算器です。

CR5,6,7から先は、オーバーロードの検出用回路です。CR5,6,7がつながっているいずれかの信号が大きくなると、ランプが点灯します。

本当に凝っているなと思うのは、KEYBOARD PERCUSSIONと書かれた部分です。時定数固定のEGで、カットオフ周波数やレゾナンス(Q)にアクセントがつけられます。

EXT INPUTと書かれた部分も凝っています。ただの外部入力用アンプなのですが、モジュラーシンセなのにわざわざVCF内部にアンプをつけているのは、そういう使われ方を想定していたのでしょうね。

SELと書かれた抵抗がたくさんあります。よくわからないのですが、温度補償があったほうがいいところについているようです。

おわり。

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