アナログ電子楽器の回路を読む

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zoom RSS Orban 674A Equalizer

<<   作成日時 : 2006/03/05 23:42   >>

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電子楽器とはいえないかも知れませんが、プロ用パラメトリックイコライザを紹介します。

ftp://ftp.orban.com/672A/672A_Manual.pdf

Orbanでは多くの製品の回路図を公開しています。672Aでは、マニュアルに回路の説明まであります。太っ腹、、というより回路に対する自信のようなものを感じるのは気のせいでしょうか。ここまで複雑だとちょっとやそっとでは性能が出せないと思います。

回路としての特徴はたくさんあります。

●シミュレーテッドインダクタを使ったバンドパスフィルタを使っています。(普通はState-variable フィルタです。) 
・しかもそのシミュレーテッドインダクタの回路が独特です。似たような回路はどこかの教科書で見たことがありますが、製品に使っているのは、これしか見たことがないです。
・シミュレーテッドインダクタとして働くだけでなく、2倍の非反転増幅器にもなっています。
・中心周波数はインダクタ分だけを変えています。「TUN (TUNE)」という抵抗値は11倍変わりますが、中心周波数は、その平方根、すなわち3倍ちょっとしか変わりません。インダクタだけを変化させると、フィルタのQも変わってしまうのですが、「BW (Band Width)」というつまみでQだけを別途コントロールできるので、困らないのでしょう。

●1バンドごとのイコライザを多段に直列接続しています。(普通は一つのオペアンプの帰還経路にいくつかのバンドパスフィルタが並列に入ります。)
・これは各フィルタが干渉するのを防止します。リープフログ型と書かれています。この構成はほかのプロ機器でも時々見かけます。(どこが最初に考案/採用したのでしょうね?)
・多くのオペアンプを通るのでノイズ的には不利です。

●ノイズ対策?
・内部の信号レベルを調整する「GAIN」というつまみがあります。
・イコライザ各段の出力レベルを監視する機能がついており、これで途中のオーバーロードをさせないように注意しながら「GAIN」つまみを調整することを意図しているようです。

おわり

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんなにオペアンプを直列にしたら・・・・
考えただけでも恐ろしい回路です。
最近コイルを使ったトーンコントロールが各地?で話題になっていて、僕も少し実験してみたいなと思っていました。
r0r0
2006/03/06 00:42
私もびっくりしました。プロ用機器では、オペアンプの数を気にしないものが多く、SSLのミキサーなんかを使えば、10個くらいは簡単に通るはずです。でもオペアンプは5532とかなんですよね。なんとこのイコライザは072なんです。
houshu
2006/03/07 22:42
JHさんのString Filterで、このフィルタ回路を使って成功しているようです。

http://www.jhaible.heim.at/string_filter/jh_string_filter.html

houshu
2008/05/20 11:19

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