Monotron Pt. 4: LFO

回路図: http://www.korg.co.jp/Support/Manual/download.php?id=512

■LFO

・基本的にはVCOと同じリセット型です。ただし、シュミットトリガは、FETバッファの後からとっている点が違います。直流的な出力振幅を安定させたかったか、CMOS入力端子のインピーダンスを気にしているか、あるいは、FETバッファの速度が問題にならないからではないかと思います。(私としては、LFOのほうが普通の回路に見えますので、VCOのほうに特別な理由があるのかもしれません。)

・リセットスイッチのトランジスタQ3に直列に入っている抵抗値R25が10kΩと大きめです。これはリセットの際に電源経由で乗るプツプツという雑音を抑えるためか、波形が崩れてノコギリ波から三角波になるのを楽しむためではないかと思います。

・リボンを押したときにリセットがかかるのが機能的特徴の一つですが、そのためにシュミットトリガゲート2つをトランジスタスイッチでリセットしています。(二つともリセットする理由がわかりません。スミマセン。)

・指数変換回路はカレントミラーのようにベースを結合したペアで構成されているのが独特です。PCM1723さんのご考案回路ですが、低電圧単電源で動作させるには、これが最も効率的な方法のようです。(私は市販品でこの回路を見たのは初めてです。)
・指数変換しているのはQ6で、Q4はその温度補償をしています。Q6のエミッタはR23とR29による分圧で特別なバイアス電圧に接続されています。このバイアス電圧の出力抵抗は低くはないですが、指数特性への影響は少ないはずです。影響が出ると特性が指数から直線になるのですが、もしかしたら使いやすくするために意図的に出力抵抗を決めたのかもしれません。

・LFOの右にあるLED点灯回路は差動アンプです。LED点灯のポイントや、電圧に対する光り具合も差動アンプの利得で正確に決めることができます。ミリアンペアオーダーの電流をON/OFFすると電源にノイズが載りやすいですのですが、この回路ならON/OFFではなく、差動アンプで分配を変えるだけなので、全体の電流変動が少なく、ノイズは載りにくくなります。

Monotron回路図解説シリーズおわり

===11月9日追記 ここから===
monotron LFOのリセット回路について、設計者のTakahashiさんに教えていただき、理解できました。

・LFO resetのパルスがQ7とQ8に入りますが、ベースへの供給方法が少し違います。Q7のほうがより分圧されずに接続されているので、先にONになります。これでIC3Dの出力がプラスになり、Q3はOFFされます。続いてQ8がONになり、IC3Eの出力がプラスになります。
・LFO resetのパルスが終わるとQ7、Q8がOFFになりますが、IC3Eはシュミットトリガなので出力プラスを維持していて、Q3をONにする通常の発振のためのリセット動作が始まり、C10が放電されます。
・もしQ7が無いと、LFO resetパルスが入った瞬間にQ3がONになり、パルス時間の間、ずっとC10が放電されます。すると、C10下端はVA(5V)まで上昇してしまいます。本来のLFO波形の電圧範囲は、シュミットトリガの上下閾値で決まっていたはずのものが乱れることになります。
・Q7があることで、この乱れを避けて綺麗にリセットすることができます。簡単で綺麗にリセットできる、とても巧妙な回路です。

・ここまでLFO波形に気を配っていることから、ソースフォロワF1がシュミットトリガの前に入っている理由は、ソースフォロワの影響をLFO波形に与えないためだと思われます。
===11月9日追記 ここまで===




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