Variable Slope Phaser

フェイザーで、Qというか、位相変化の傾きを変えられるものをモジュールとして作りました。製作はお勧めできないのですが、記録として詳細を公開します。

音の変化は大きくはないのですが、エグさがちょっと変わります。多分世界初の機能です。

回路図:
PhaserVariQ202005.png

この他パスコンがいくつかついています。またそもそものキットにあったLFOも作っています。

普通のFeedbackと、位相変化傾きの制御(Slope)を別に設定します。

PAiAのキット基板を発掘したので、これを作り上げなければというのも、動機の一つだったのですが、回路としてはほとんど別物になりました。もとはCraig Andertonさんの1979年ごろの設計です。入手も確か2002年ごろだと思います。

CdSフォトカプラは、同型番素子を10個も発掘したので、それを使いました。(ヒロセパーツセンターが規模縮小した際に、安売りしていたものだと記憶しています。たぶん30年以上前です。)「モリリカ725」と書かれているので、MCD725だと思います。一つ実測してみたところ、反応は遅いですが、数百Ωから数十MΩまで電流反比例に近い感じで変わりました。この抵抗値に合わせて、各部の定数を設計しました。(というほどの変更はしていませんが。)

出力方法の切り替えは、秋月電子で最近売り始めたON-ON-ONスイッチを使っています。元のPAiAキットでは2個のスイッチを使っているのですが、これなら1個のスイッチで済みます。

Slopeの可変は、以下のブログ記事での回路に基づいています。

https://houshu.at.webry.info/201703/article_1.html

APFの入力と出力と中間出力を加算して各段に加える際に、加算の割合で、Slope可変の効き方が変わります。この効き方をON-OFF-ONスイッチで切り替えられるようにしました。Slopeを変えるための可変抵抗R9はCdSの抵抗値よりも一桁よりも小さく、かつショートしたときにオペアンプの負荷として苦しくない値が必要なのですが、ジャンク箱で見つけた3kΩを使いました。R1, R2, R18はR9の最大値に比例させています。

右下にあるCdSフォトカプラの制御回路は、ARPの指数変換回路(Q1, Q2)を中心に組んでいます。これを基板上につくるために、たくさん追加穴とたくさんの部品をつけました。

とても発振しやすく、この対策が大変でした。発振しやすいのは、FeedbackとSlopeの2つの経路で帰還がかかっているからです。APFの途中にC8をつけて少し高域を落として、またFeedbackの経路にC7などで高域の帰還が少なくなるようにしてごまかしました。それでもまだ発振しやすいので、振幅制限のLED、D5,D6を入れて、発振したときの振幅が大きくなり過ぎないようにしました。

ユーロラックもどきのパネルを作りました。

パネルと基板の写真:
IMG_8295s.JPG

IMG_8299s.JPG

中に仕切りのあるポリプロピレンケースから、仕切りと底面で「コの字」になるように切り出しました。

基板は見ての通り、汚いです。基板幅が12㎝もあり、ユーロラックの11㎝に収めるために斜めに固定しました。

おわり。





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