SSL Equalizer Based on Wein Bridge BPF

SSLのミキサーに入っているパラメトリックイコライザの回路が面白いので紹介します。

http://www.ka-electronics.com/images/SSL/ssl_82E02.pdf
http://www.ka-electronics.com/images/SSL/ssl_82E242.pdf

4バンドのうち、低域以外は、ウィーンブリッジのようなBPF(Band Pass Filter)を使っています。後者の図(http://www.ka-electronics.com/images/SSL/ssl_82E242.pdf)の一番上のHMF(おそらくHigh-Mid Freq.)で使っているBPF
で説明します。

BPFの中心周波数はHMF f50k Alogと書かれた2連VRで変えます。これらのVRと直列になっている抵抗と、C9、C10でBPFになりそうなのはわかると思います。このままでは緩いフィルタにしかなりませんが、正帰還で鋭い特性を作っています。HMF Qaと書かれたVRを経由した正帰還の量でフィルタの鋭さQを可変になります。

Qの変化に伴って利得が変化するのですが、Qを変えるVRを2連にして、その一方を利得補正のために使っています。利得補正のためだけの反転アンプT5が使われています。利得補正の量を微調整する半固定抵抗RV2がありますが、こんなものがいるのかとシミュレーションしてみたところ、この調整はかなり微妙であることがわかりました。RV2が500オーム違うと、すぐに1dB以上の利得変化が出ます。ただしうまく調整すれば、Qを広範囲に変えても、利得はほんのわずかしか変わりません。

パラメトリックイコライザの作例では、オペアンプ数の多くなっても、調整が必要でない状態変数型フィルタを使う場合が多いですが、このSSLのミキサーでは、調整が必要なウィーンブリッジフィルタをわざわざ使っているのが謎です。

SSLはオペアンプの数を気にしないように見える設計が多いので、この回路にしたのはコスト以外の理由があるのだと思います。イコライザ全体でフィードバックをかけた場合の特性が綺麗になりやすからか、音がイイからか、、と想像しますが、どうでしょうね。

おわり

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