Pearl Syncussion Percussion Synthesizer

Pearlのドラムシンセです。回路は設計者がやりたい放題やっているように見えます。この当時のPearlの設計はPH-03やPH-44他、ちょっと変わったオリジナル回路が多いです。どなたが設計していたのでしょうか、、。

全回路図:
http://www.gearslutz.com/board/attachments/electronic-music-instruments-electronic-music-production/234092d1305016042-another-syncussion-thread-pearl_syncussion_sy-1_schematic.jpg

VCOだけ書き直した回路図:
http://img88.imageshack.us/img88/1884/pearlsyncussionvco.jpg

電源は、スイッチングレギュレータIC(おそらくTL497)を使って、正負両電源になっています。一応電源は正負ですが、主な信号経路は単電源で、CMOSインバータの4069UBを使い倒しています。(4069は当時のPearl製品PH-03などでも面白い使い方をされています。)

バイアス電圧は、インバータの入力と出力を直結して作っています。インバータのNMOSとPMOSのチャネル抵抗の比で決まりますので、だいたいVccの半分になります。このバイアス電圧には温度ドリフトがあるのですが、インバータ間のマッチングがとれている限りは、温度ドリフトなどがキャンセルされるように使われています。そのためバイアス電圧は、インバータのマッチングがとれていると思われるICごとに個別になっています。

VCOは、三角波と方形波の出る回路です。デュアルトランジスタをふんだんに使っています。当時は高価ではなかったのでしょう。指数変換回路のアンプは4069です。精度は高くないですが、正確な音程は必要ないので問題ありません。

2つのVCO波形は、トランジスタスイッチを含む回路で加算されて、VCFに送られています。

VCFは、状態変数型です。デュアルトランジスタとCMOSインバータを組み合わせてOTAを形成しています。指数変換回路はOTAごとに設けてあります。これもデュアルトランジスタがたくさんです。

VCAは、指数制御かと思ったのですが、直線制御です。指数変換回路のように見える回路は実質ただのカレントミラーです。ちょっと無駄に見えますが、綺麗な減衰音を得るためには正確に定電流駆動でききるこの回路が必要だったのかも知れません。

VCFもVCAも贅沢にデュアルトランジスタによるカレントミラーを使っているのは、差動アンプを電流で駆動することにこだわったのではないかと思います。

おわり

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この記事へのコメント

2020年04月18日 22:21
こんにちは。ASBS '15 に参加した川野と申します。
SY-1 の情報を探していたので、大変ありがたいです。
全体の回路図は見られましたが、荒くて字がなかなか読み取り辛いです。また、VCO の回路図が見られなくなっています。
もし画像をお持ちでしたら、見せていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。

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