Monotron Pt. 2: Ribbon and VCO

回路図はこちら: http://www.korg.co.jp/Support/Manual/download.php?id=512

■リボン周辺

・リボンのVRはVCCとBiasの間につながれていますが、最低域はパネルでカバーされているので、バイアス電圧より少し高い電圧からVCCよりも少し低い電圧までしか出ないようになっています。

・リボンからの電圧は直接VCOとVCFに送られています。

・IC2Cがコンパレータになっていて、リボンからバイアス電圧より少し高い電圧がくるとGate信号をプラスにします。


■VCO

・VCOは見事に最低限かつ十分な機能と性能を簡単な回路で実現しています。調整を少なくするための工夫らしきものも見えます。

・いわゆるリセット型VCOです。Q2経由の電流がコンデンサC11で積分され、その電圧がシュミットトリガIC3Cの閾値を下回ると、トランジスタQ5でリセットされます。(トランジスタがスイッチになっているというところがMoogに似ています。)C11の下端電圧はFETのソースフォロワで受けて、出力されています。

・IC2Aは加算器で、リボン他のCV(制御電圧)が加算されて指数変換回路に接続されています。

・DualトランジスタQ1とIC2Dを中心とする指数変換回路は、Q1のピン配置に合わせて描かれているので不思議な回路に見えますが、ごく普通の高精度な回路です。スケール(V/Oct)の温度補償はされていませんが、ひどい特性ではないはずです、、というか普通の回路なので実際それなりに使えます。

・PitchつまみからのCVは、指数変換回路の基準電流を変えています。これはCVをIC2Aで加算すると、スケール調整VR1の影響を受けてしまうことを避けるためだと思います。このやり方ならスケール調整の影響を受けません。
・Pitchつまみの動きに対して、周波数が高域で急激に変化するように、VR3Aの10kBに対して1kというかなり小さい抵抗R20を並列にしています。Aカーブを近似するには2k程度なので、1kではかなり急激な変化です。広い範囲の周波数をひとつのつまみで変えなければならないので、まともに音程を使いたい低域では変化を少なくして、使いやすくしているのではないかと思います。

・Q2はGate信号でVCOをON/OFFするためのスイッチになっています。これでVCAを代用しています。回路は違いますが、発想は学研SX-150と同じですね。

つづく


KORG MONOTRON
KORG

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by KORG MONOTRON の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

jamm
2010年12月02日 20:22
はじめまして、こんばんは。
いつも拝見させて頂いております。
いきなりですが、質問させてください。
monotronを2台用意し、1台目の鍵盤信号を2台目に送って、同時に鳴らす改造は難しいでしょうか?
要は、monotron2台で2vcoとし、monotron1の音声をmonotron2のAUXに入れて、出力すれば一台のシンセとして遊びたいと思っています。

ご回答いただけば幸いです。

ちなみに、小生、電子工作初心者で、アナログシンセが欲しくていろいろ調べるうちに自分で作ってみたいという欲求に取りつかれてしまいました。
houshu
2010年12月06日 16:18
jammさんへ、
1台目のリボンの電圧を取り出して、2台目のリボン電圧に入れれば、2VCOになると思います。スケールのチューニングが難しいのはあきらめてください。一度決まれば、そこそこ合うと思いますよ。
jamm
2010年12月07日 06:04
ご回答ありがとうございます。
それほど難しくなさそうですね。
小生まだ素人なので、いらない基板から部品とるなど、修行中ですので、monotronを壊さない自信が着いたらチャレンジさせていただきます
houshu
2010年12月08日 01:08
2台のリボンどちらでも鳴るようにするだけでいいなら、基板裏のGateと書かれた点をつなげばいいだけのはずです。
2台をつなげるのは楽しそうな改造ですね。

この記事へのトラックバック