Analysis of Transistor/Diode Ladder Filters

Tim Stinchcombeさんによるトランジスターラダーフィルタ(いわゆるMoogのVCF)やダイオードラダーフィルタ(EMSや古いローランドSHシリーズ、TB303など)の解析論文です。

http://www.timstinchcombe.co.uk/synth/Moog_ladder_tf.pdf

数式だらけなんですが、フィルタの理論としては簡単なほうです。(設計の特性近似理論はもっと難しいです。)

全部は読んでいないのですが、眺めると以下のようなことがわかると思います。

・いずれのラダーフィルタも、1段当たりは、Figure 4、Figure 18のように「コンデンサとその直上についているトランジスタまたはダイオード」を単位として考えなければならない。(電流入力だから。電圧入力のフィルタとして、下のトランジスタとその上のコンデンサで考えるのは誤り。)

・トランジスタラダーフィルタは、各段が分離されているので、単純に4次フィルタ(4pole)で、-24dB/Octの特性。

・ダイオードラダーフィルタと、トランジスタラダーフィルタとでは、肩特性が大きく違う(Figure 31)。

・ダイオードラダーフィルタは、上につくダイオードの数で特性が結構変わる(Figure 34)。

・EMSのVCFの初期と後期では、フィルタ次数も違う。高域の減衰量が後期(5次)のほうがずっと大きい(Figure 37)。

おわり

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この記事へのコメント

Gan
2009年01月21日 17:12
こんにちは。
トランジスタラダーの技術解説が必要になって、確か houshu さんが知ってたはず、と伺おうと思っていたら、ブログに記事が出ていたのですね。

参考にさせていただきます。ありがとうございます。
まだざっと見ですが、私の理解は大きく間違っていなかったようで、よかったです。
入力が電流入力、というところがまだよく理解できていないので、論文をしっかり読んで勉強したいと思います。

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