Electronica EM-26 Vocoder

ソビエト(ロシア)製のボコーダです。写真や回路図はこちら:

  http://www.ruskeys.net/eng/base/electr26.php

このページの一番下の「Schemes」をクリックするとZIPで圧縮された回路図があります。

ボコーダの本体であるvocsxem1.jpgの独特な2点についてだけ説明します。(キーボードについては、読みきれていません。)

■全体の構成
○全体の構成が何よりも独特です。普通(ロッキンf、Paiaなど)は、

  ・キーボード→フィルタバンク→VCA→ミキサ→出力
  ・マイク→フィルタバンク→EF(エンベロープフォロワ)→VCAの利得制御電圧

という構成になっています。ボコーダの原理からしてこれが自然です。

ところがこのボコーダでは、

  ・キーボード→VCA(DA5)→フィルタバンク(DA6)→ミキサ(DA1)→出力
  ・マイク→フィルタバンク(DA3)→EF(DA4)→VCA(DA5)の利得制御電圧

という構成になっています。VCAとフィルタバンクの順序が入れ替わっているのです。ほとんど線形なので、順序を変えても大丈夫なんですよね。(この構成はEMSかゼンハイザーのボコーダでも使われていたと思います。)

○子音通過フィルタ
トランジスタVT1,VT2はHPFを形成しています。これは子音を通過させるためのフィルタです。これをFET(VT3)のスイッチを通して、ミキサ(DA1)で加算しています。子音はキーボードからの高域で合成されるのではなく、マイクからの信号がそのまま出されていることになります。これはローランドなどでも使われている技術で、言葉が明瞭になるそうです。

■VCA
デュアルトランジスタ(DA5)を使って安価でそれなりの性能が出るようにしています。CVは定電流源ではなく、電圧制御になっています。EFの出力電圧が負なので、抵抗R34を介して、結局は共通エミッタの電流がEFの出力電圧の大きさにほぼ比例します。カレントミラーなどを使わない簡単な回路ですが十分な性能が出るだろうと思います。

おわり

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