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zoom RSS Syntovox Vocoder 222 Schematics

<<   作成日時 : 2009/03/12 00:55   >>

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Syntovox 222は、オランダのメーカーSyntonの10バンドボコーダです。
写真やデモ音、回路図はこちらにあります。台数も少なく、とても珍しいようです。

http://dutchsynth.nl/Syntovox222.html

回路図はちょっと見難いですが、とても普通の回路で、わかりやすいと思います。
「1981 model」 とあるrev2の回路のほうで少し説明します。

■1ページめ

・SPEECHの入力に音声が入り、CARRIERの方に楽器音が入ります。
 それぞれが増幅されて、端子Cから2ページめのAに、端子Dから2ページめのCにそれぞれ送られます。
・IC18はノイズジェネレータで、IC7で楽器音と加算され、端子Fから2ページめのFに送られます。
 この端子Fというのは、9番目と10番目の高域バンドです。
・2ページめの回路でボコーダサウンドに加工された音が、IC3の入力に帰ってきます。

・右上は、大入力のインジケータと、エフェクトのON/OFFスイッチ回路です。
・SW1はエフェクト音のON/OFF切り替えスイッチで、端子A,Bを通じて下のアナログスイッチIC10〜13を制御します。
・音声、楽器音、エフェクト音、がIC16でMIXされて、IC14から最終出力になります。

■2ページめ

・右側端子Aから入力された音声が、10バンドのフィルタで帯域分割されます。
・各フィルタの特性は、同じページにあるSRV66の回路図の最終ページに出ています。
・最上段は最低域で、2次のLPFを2段直列にしています。
・最下段は最高域で、2次のHPFを2段直列にしています。
・中段は2次のBPFが2段直列になっています。この中段が8バンドあります。定数は右下などに書かれています。
・10バンドに帯域分割された信号はOPアンプによる半波整流回路で負の信号になり(例えばIC25)、2次のLPF(例えばIC24)で平滑されて、帯域の包絡線(振幅・音量の推定値)が得られます。ここで平滑用のLPFの定数が、最低域だけ違うのが面白いところです。

・左側端子Cからの楽器音もマイク音声と同様に、10バンドのフィルタで帯域分割されます。
・低いほうから8バンドには楽器音だけ、残りの高い方2バンドには、楽器音にノイズが加算されています。
このノイズは子音をきれいに出すためです。楽器音には子音に対応する高い周波数のノイズ的な成分があまりないからです。
・帯域分割された楽器音はそれぞれの帯域ごとにVCA(例えばIC27)に入力されます。VCAの出力は定電流型なので、そのまま接続するだけで加算できます。この加算された電流出力が端子Bから、1ページめのIC3に帰っていきます。

・それぞれのVCAはCA3080とPNPトランジスタで構成されています。PNPトランジスタのベース電圧が低いほど、トランジスタに流れる電流、すなわち3080に供給される制御電流が増加するので、ゲインが高くなります。PNPトランジスタのベース電圧は、音声の帯域成分の包絡線ですから、音声において対応する帯域成分が大きいほどゲインが高くなります。各VCAの出力を加算した端子Bでは、音声のスペクトルを再現したようなフィルタとなり、楽器音が音声風になるわけです。

■3ページめ
電源回路です。(説明しません)

おわり

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