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zoom RSS Gakken SX-150 Modifications

<<   作成日時 : 2008/10/15 01:53   >>

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「追加の基板はつくらない」というこだわりのもと、学研SX-150を改造してみました。
元からある基板やVR(可変抵抗器)やスイッチ周辺に空中配線だけで実現しています。
自分ではかなり凝ったつもりです。VCAとノイズが無い以外はとても普通のシンセになったと自負しています。

画像


VRが全て10kなのは、手持ち唯一の超小型VRだからです。これに合わせて設計しました。

以下、簡単な改造から並べていきます。(実際は思いつくまま進めていきました。)

■ライン出力点変更
OUTPUTに接続するもののインピーダンスでレゾナンスが変わってしまうので、経路を分けました。これでヘッドホンを直につないでも、レゾナンスが利くようになります。1.8kという半端な抵抗値にはあまり意味がありません。
ついでにカプリングコンデンサを大きくしてみたのですが、低域で発振気味になったので、元に戻しました。

■LFO DEPTHつまみ
これは簡単で激しい音が出ます。

■LFO行き先切り替え
「LFO DESTINATION」と書かれた周辺です。

■LFOをノコギリ波に
「LFO WAVE2」と書かれた周辺です。効果音のバリエーションが増えます。

■EGのディケイのON/OFFスイッチ追加
ADをARにできるようにしました。でもRは意味が無いので、機能としては「DECAYのON/OFF」です。
これで持続音が出しやすくなります。

■CVをVCFに入れるようにしました。
これはmasa921さんやtakedaさんと同じです。他の改造の影響で抵抗値はちょっと違います。


以下は、かなり難しい改造です。初心者にはお勧めしません。

■EG行き先切り替え
EGの行き先を切り替えるスイッチをつけるだけのつもりが、CV系のバイアスを深く考えていなかったので、VCF周辺を大幅にいじる羽目になりました。takedaさんと同様にカットオフつまみの操作感がおかしくなる問題が発生したためです。

■温度補償、周波数つまみ
平行移動分は、トランジスタでなく、ショットキダイオードを使ってみました。また傾き補正のために、パタ!さんとこで買った10kの温度補償用抵抗も2本も使ってみました。(5kが欲しかっただけです。)
さらに周波数可変つまみもつけました。

結果は「温度補償が無いよりはかなりましかな」という感じです。周波数つまみは便利です。当たり前ですが。

■カーボンパネルコントローラのレンジ半減
カーボンパネルと並列に抵抗を入れて、2オクターブちょっとにしたので、弾きやすくなりました。 周波数つまみがあるので、これで十分です。

■VCO直線性改善
積分器オペアンプのバイアス電流を補償する回路を追加しました。調整はかなり難しいですが、低域での音程が改善されました。完璧とは行きませんが、数オクターブくらいは使えそうです。

■VCO波形変換
基準電源用ICのTL431を「2.5Vのオフセットがあるアンプ」として使ってみました。消費電流はちょっと多めですが、これで回路がとても簡単になりました。(もしかしたら、全体の抵抗値を大きくすると消費電流が小さくなるかも知れません。)

PWMは方形波だけでなくノコギリ波にも利きます。これは方形波をノコギリ波から引くと、一部の高調波がキャンセルされることを利用しています。条件によっては、ノコギリ波の周波数が2倍になったような波形になります。
(これをたくさん使ったのがSAW ANIMATORとかいうモノです。)

■ケース穴あけ、つまみ
穴は開けられるところにあけるしかないので、格好悪いです。(ごまかすべく、パネルのデザイン中)
つまみは、付属のモノほど背が低いのは持ってないので、、少しでも見た目を似せるべく、手持ちのつまみの頭にシールを貼ってみました。

■失敗
・いじりすぎてハムが聞こえるようになってきました。
・配線のせいでLFOからのクリックが漏れてます。
・VCFをVCAにできましたが、定数を変えたため完全なカットオフにならないので元に戻しました。

■今後の野望
・ハムやLFOクリックを出さないための簡易VCA。
・CV,GATE入力追加。
・ノイズも足したいのですが、基板を使わない回路が思いつかないです。

つづくかも


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
おおっ!参考になります。
自分も温度補償にダイオードを使うアイデアは考えていたのですが…、NTCとかも使えるかなって。
あと、コントローラペン?のインピーダンスが高いので、手に持つとハムが乗りやすいため、ペンをシールドするのもいかがでしょうか?
RJB
2008/10/15 07:51
>RJBさん
温度補償はいい加減です。この使い方だとせっかくの温度補償抵抗の効果を減らしてしまいます。でもこれ以上複雑にしたくなかったので、妥協しました。

ハムについては、本体を鉄の机に載せるとかなり減ることまではわかっています。背面をアルミ板にしようかなと思っています。

ペンも確かにノイズが載りそうですね。もっとインピーダンスを高くして「嘘発見器」にしようかと思っていました。(冗談です)
houshu
2008/10/17 00:15
某所でTL431を使うことについてコメントいただいたので、少し詳しく説明します。

TL431がアンプとして使えることは、とある方に教えてもらいました。簡単に考えていて、いきなり組み込んだのですが、結構使い方が難しく、試行錯誤の末、こんな回路になりました。

方形波の振幅は、特に設計したわけではないのですが約1Vp-pで、ちょうどノコギリ波の半分くらいでした。
houshu
2008/10/17 00:21
興味深い改造ですねー。演奏的に、かなりパフォーマンスがあがりそうです。
温度補償、ショットキダイオードを使うという方法があるのですね。アンチログの温度補償は最初簡単かと思っていたのですが、5V単電源の制約では、温度補償に必要な電圧オフセットの相殺が一筋縄では行かなく、なるほどー、こんな方法もあるのかー、と思いました。
Gan
2008/10/19 09:26

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