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zoom RSS Electro Harmonics Bad Stone Phaser Pt. 2

<<   作成日時 : 2006/01/17 02:04   >>

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■CV系の説明

○基準電圧は信号系の1つ(Va)に加えて、CV系で2つもあります。
 ・Vbは、4009を制御するオペアンプU6aの基準電圧。
 ・Vdは、LFOの基準電圧。LFOでは、Vbも利用。

○4009制御回路
U6aは、Vf、すなわちMOS-FETのゲート電圧を制御します。ゲート電圧は、SW2に向かって流れていく電流と等しい電流が、R36とU5fから供給されるようになります。SW2経由でどれくらいの電流が出て行くかというと、R48に流れうる電流からして、0.2mA程度以下です。R36の両端および、U5f出力のMOS-FETのドレインソース間には、VbとVdの差、約40mVの電圧がかかっているので、R36とU5fを並列にした抵抗は数百Ωまで下がるはずです。したがって、U5fのMOS-FETの抵抗値も数百Ωになる領域まで使われるのではないかと思います。

R31とR34が同じ抵抗値なのは、Vfを、Vccの約半分以上にするためです。もしVccの半分以下になると、4009の動作がおかしくなります。

○LFO
U6b、U6c、U6dで構成されるLFOはとても変わった回路です。BadStone専用の回路で、トリッキーな割りに、あまり他の用途に使えないような気がするのですが、簡単に説明します。

 ・U6cは積分器。U6dの出力電圧を、R40とRATEボリューム経由で積分する。
 ・U6dは、シュミットトリガ。積分器の出力電圧Veが基準電圧VdになったときにはVcc近い電圧を 出力する。VeがVccの1/6程度に下がった時には、GNDに近い電圧を出力する。VeがVd以下に なるようにしているのは、U6aや4009がおかしな動作をしないようにするため。
 ・U6bおよびQ1は、利得の符号が切り替わる増幅器。Q1がONの時には反転増幅器、Q1がOFFの時は非反転増幅器になる。R37やR38がLFOの波形を伝えるためにU6aに接続されていることまで計算にいれた定数になっている。
 ・結果としてVeの波形は、下向きに尖ったHyper Triangularになるはず。

この項おわり
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
聞けば聞くほど「何でこんなに苦労しているんだろう?」な回路ですね。
それでもデモ音源を聞く限り「この音だからさ!」という設計した人のニヤリが見えてきます。
r0r0
2006/01/17 04:38
r0r0さん、
エレハモの「何でもあり!結果オーライ!」のオリジナルな設計は眺めていても楽しいです。BadStoneみたいに機能実現のために、部品の多いちょっと無理な設計をしてるかと思えば、ドクターQのようにシンプルだけど必要な機能を十分出していたり。
houshu
2006/01/18 01:18

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