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zoom RSS Auto Wah (Guitar Magazine, Jul. 2005)

<<   作成日時 : 2005/12/10 01:00   >>

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ギターマガジン2005年7月号のオートワウの回路を起こしました。
(製作記事なのに回路図がないのはかなり腹が立ちます。)

画像

オペアンプU1bによるBridged T型のBPFにおける抵抗を、FETによる電圧制御抵抗で置き換えた構成になっています。オートワウなので、その電圧制御抵抗は、もちろん入力信号のエンベローブ(要は振幅、音量)で制御されています。

古典的名機Doctor Qでは、電圧制御抵抗が、バイポーラのトランジスタなのですが、FETになった分、歪が少ないことが予想されます。FETは個体差が大きいのでバイアスのかけ方が難しくなるので、そこはVRにして、ユーザーが調整できるようにしています。

入力インピーダンスはR5などで決まり、数十キロΩです。(実はR3は全く意味がありません。オペアンプのバイアス電流はR5から供給されます。)

とてもうまく設計されているのですが、エンベローブフォロワ(入力信号からエンベローブを抽出する回路)において、一つの素子がいろいろな特性に影響するので、改造がしにくそうです。

どう絡み合っているのかというと、、

 ・FET Q2のゲートへのバイアスは、R13-D1-R9-VR1-R11で形成される分圧回路で決まる。
 ・エンベローブフォロワ(EF)のアタックタイムは主にC8//C6、R9による時定数で決まる。
 ・ディケイタイムは主にC6とVR1+R11による時定数で決まる。
 ・入力信号に対する感度は、U1aによるアンプだけでなく、C8やC6による分圧回路によっても影響される。

たとえば、EFのディケイタイムを可変にするのはとても難しいです。

 ・C6と並列にVRをつけると、FETのバイアスがずれる。
 ・C6を切り替えると、感度まで変わってしまう。

定数を変えるだけで対応するなら、こんな方法でできそうです。

 ・C9を十分に大きくして(例えば10μ)感度への影響が小さくなるようにしておいて、C6を切り替えることによりディケイ(とアタック)を変える。R6で感度を調整する。

改造はしにくいのですが、少ない部品で必要な性能を出している、絶妙の設計になっています。製品の設計なら見事といえそうです。自作記事としてはかなり楽しみが減ってしまうような気がするのですが。

おわり

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