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zoom RSS Pearl PH-03 Phaser Pt. 4

<<   作成日時 : 2005/11/25 01:29   >>

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■CMOSインバータをOTAにしたときに、CVをキャンセルする方法

インバータのN-MOSとP-MOSが完璧にコンプリメンタリで、対称な特性を持っていれば、CV(制御電圧)が漏れないようにするのは簡単です。電源供給端子(4069の場合は7番ピンと14番ピン)に逆極性に加えればいいだけです。しかし実際には対称性はあまりよくありませんので工夫が必要です。

CVをキャンセルするために、IC内部では同じ型の素子同士のマッチングがとてもよいことを使っています。インバータ6個の全てが同じ特性であることを前提にして、1個のインバータをCVがキャンセルできているかどうかの測定用に使います。Master-Slave型と呼ぶ人もいます。


図を使って説明しましょう。U5aから4069の7番ピンに[-CV]が加えられています。U5bとQ2はバッファつきのオペアンプになっています。(Q2で反転されているので、U5bの入力端子は普通のオペアンプとは逆の使われ方をされています。)

このバッファつきオペアンプは、[-CV]を入力とし、[+CV]を出力とする、非線形な反転増幅器を形成しています。(Q5を入力抵抗、Q4をフィードバック抵抗として見ると見えてきませんか?) 「非線形」というのは、Q4やQ5の電圧対電流特性が曲がっているからです。

反転増幅器なら、-入力(U5bの+入力)はバーチャルショートの効果で、常に+入力と同じ電位(図では[Bias])になります。というか、そうなるように出力[+CV]が調整されます。 その結果、Q4,Q5で構成されるインバータの出力が一定の電位に保たれます。つまりCVは漏れないことになります。

CVの範囲は、おそらくU5aの出力電流リミッタによって、[-CV]で制限されます。もしU5bがバッファつきでない場合など、[-CV]より[+CV]のほうが先にクリップすると、CVによって「ボコ、ボコ」と派手な音が出てしまうはずです。

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