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zoom RSS Ibanez (Maxon) UE400 のPhaser

<<   作成日時 : 2005/09/07 00:42   >>

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第1回は、UE400のフェイザー回路。AronさんのForumでの、Mark Hammerさんの投稿から。
昔、少し流行ったアナログマルチエフェクタの一部らしいです。
いろいろな試みをしている回路なので、解説してみます。
(某ソーシャルネットワークの日記からの転載)

回路図:
  http://img.photobucket.com/albums/v474/mhammer/UE400-phaser.gif
  (とにかくセーブして、Paintなどで開くと見えます。Gifのカラーテーブルが薄いらしいです。)

■一見4段フェイザーだが、じつは2段固定+4段可変+α
・FETのついている4次可変APF(All Pass Filter: 周波数特性はフラットだけど、位相だけ変化
 させる)については明らか。
・IC202(ピン番号1,2,3)、IC203(ピン番号1,2,3)は固定APF。

■エンファシス
・IC202は、プリエンファシス付の固定APF
・C203、R205、R206がプリエンファシス。
・R227、R228、C213が対応するディエンファシス。

■IC205(ピン番号5,6,7)は、2次のAPFもどき。(これが+α)
・500Hzから1kHz付近で約45度位相がずれて、
 2kHzにかけて元に戻る。
・1kHz付近にディップがあるらしい(Takedaさんのシミュレーションによる)。振幅特性は
 フラットではない。

■IC204(ピン番号1,2,3)は、フィードバック回路に周波数特性を持たせている。
・R236,C214,R235によって、1.5kHzから2.3kHzにかけて、
 3dB位持ち上がる。
・C215とR237のポールは、周波数が高いので、安定性確保のためだと思う。

■IC203(ピン番号1,2,3)周辺はとても複雑。

○基本的に1次APFになっている。
・確認方法:
 - C205は無視
 - FEEDBACKのVR505を接地(GRY)にして
 - R208 = R213
 - R209 = R210 = R211 = R214
 として伝達関数を計算すると、APFになる。
・なぜ、R209 = R210 = R211 = R214じゃないのかは、私の手計算では分からない。
 シミュレーションでもすれば分かるかも。Feedbackを変化させたときの特性変化が
 きれいなのかも。

○FEEDBACKのかけ方が独特。
 ・R211経由で固定量のフィードバックをかけておいて、
  VR505経由の逆位相のフィードバックで打ち消す。
 ・そのため、
  ・FEEDBACKのVR505を接地(GRY)のとき、FEEDBACK最大
  ・FEEDBACKのVR505を一番上(BLU)のとき、FEEDBACK
   ほぼ最小になる。

○FEEDBACKのVR位置の、位相特性への影響が比較的少ない。
・普通の1次APF回路に単純にフィードバックをかけた回路では、フィードバック用VR
 が位相特性に露骨に影響する。APFといいがたい特性になる場合もある。
・この回路でVR位置の影響は少ない。R213で少し分離されているから。

○C205とR214の極により、7kHz以下、少しハイカットされる。

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houshu
2005/10/22 23:40

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